「同友会は経営者の人格・識見・能力を磨く最高の場」

〜 役員研修会が行われる 〜
 

大久保尚孝氏

    

 8月19日 (土)、 宮城同友会役員研修会シリーズの第一講が茂庭荘で行われ、 24名の支部地区役員・委員会部会役員と4名の事務局員が参加しました。 役員研修会は、 地域を担うリーダーの養成を目的として、 今年から開かれたものです。
  第一講目の講師は大久保尚孝氏 (北海道同友会 常勤相談役理事)。 「中小企業の未来と私たちの課題」 をテーマとして講義していただきました。
  講義の後にはグループ討論が行われ、 「大企業になれない会社が中小企業なのではない。 単に規模の問題ではなく、 そもそも持っている役割が違うのだと分かった。」 「中小企業の社会的な役割を認識し、 自分の会社を良くすることが地域をよくするのだという気概を持って、 これからのリーダーの要件を学びたい。」 など、 同友会で何を学ぶかを確認しあった研修会となりました。

大久保氏講義骨子 「自主的に動く人間集団は強い」

  「社員に“俺は自分で生きた”という実感を持たせる、 中小企業はそういうプロセスを大切にできるのが特徴です。 主体性を持って自主的に動く人間集団、 こういう会社は絶対に強い。 こういう会社の経営者は例外なく経営に熱心です。 まず社員とお客様を幸せにするという夢を持っている。 その夢 (=経営理念) で意思統一できてこそ、 社員はお客さまの要求に全面的に応えて意欲的に働くものです。 そのためには、 経営者はヤマカンや経験主義ではなく、 内外の情勢を【正確に】【科学的に】【歴史的に】しっかり掌握して、 その情勢の中で【全体的に】【総合的に】【本質的に】経営をすること。 そうでないと経営者の努力は無駄になってしまうのですね。 経営者の【主観的で】【一時的で】【部分的な】判断で社員を動かして、 玉砕させてしまってはいけません。
  いつも“それは本当か、 何故なのか”と自分で考え確かめていく気風を経営者からつくることが大切です。 仕事の成果だけが評価されるのではなく、 人間として鍛えられ成長する、 その変化を仲間たちに評価されるという関係で結ばれる社風を確立し、 人間力を高めていくことが、 お客さまの中にある潜在的な不満、 あるいは要求を深く正確に受け止めていく力になります。 中小企業は足りないものだらけ、 しかしそれがかえって未来を約束されているとも言えるのです。
  期待に応えて働くことで“自分自身が人間らしく生きていることを実感できる”ような会社。 誇りに満ちて、 顔つきが違う会社。 お客様や先輩・同僚たち全てがあてになり、 また自分も何かの時、 何をさておいてもその人たちのために飛んでいきお役にたちたいという人間関係のある会社。 ……どんな条件の中でも、 中小企業経営者にはまっとうに生きる人間集団をつくっていく責任があります。 今の情勢を甘く見てはいけない。 中小企業にとって経営しやすい条件は放っておいてもやって来ない、 むしろますます大変になっていくのは必至です。 中小企業の経営は経営者の人格・識見・能力しだいです。 同友会はそれを磨く最高の英知集団になるという役割を持っているのです。」

※大久保尚孝氏は1969年北海道同友会設立と同時に事務局長に就任、 その後専務理事を経て、 2000年に代表理事就任。 現在は常勤相談役理事を務められています。 宮城同友会は同友会大学の講師などで毎年のようにお世話になっています。

※役員研修会は12月16日まで毎月第3土曜日13時〜17時に行われます。 地区支部役員、 委員会部会役員が参加対象でしたが、 広く会員の方も参加が可能になりました。 講座カリキュラムなど詳細は同友会ホームページ (http://www.miyagi.doyu.jp/doumiya/2006/07/4.html) でご確認ください。 また、 参加をご希望の方は事務局までご連絡ください。



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