No.214(2009年4月号)

どうゆう みやぎ

宮城県中小企業家同友会
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【同友会3つの目的】
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発行日/毎月1日発行

共生福祉部会活動報告

西多賀社会訓練センター憩の家・西多賀病院見学例会
〜就労をめざす筋ジストロフィー患者との交流会〜


働くことは生きる喜び

 2月23日(月)西多賀社会訓練センター憩の家ならびに西多賀病院を会場とし、共生福祉部会見学例会「〜就労をめざす筋ジス患者との交流会〜」が行われ、同友会からは22名の会員・ゲストが参加しました。
 当日は、はじめに指導員の橋本さんの案内のもと、東北の神経・筋疾患の基幹病院ともなっている西多賀病院の病棟見学を行いました。これまでに筋ジス患者の皆さんが創作した七宝焼・ちぎり絵・短歌などの作品を見ながら、作業にかける患者の皆さんの思いを伺い、例会参加者は熱心に目と耳を傾けました。「どのくらいの日数がかかっているのですか?」「この素材は何ですか?」など参加者からの質問に答えていただきながら、「患者さんたちは創作を通じて、彼ら自身の生きがいや楽しみを見つけだしているんです。それが作品にあらわれてくるんですよね」と橋本さん。スタッフの方々と一緒に生き生きと創作活動に励む姿を想像し、患者の皆さんの感性の豊かさにも参加者一同の心は打たれたのでした。
 その後隣接する西多賀社会訓練センター憩の家にて「NPS(西多賀・パブリッシング・スタジオ)」の皆さんによる活動報告をいただき、意見交換を行いました。NPS は1999年に設立された病院内のサークルが活動の原点で、他団体からのサポートを受けることなく、自分たちでお金を集めて設立しました。現在は23歳から33歳までの男女7名が活動しています。
 現在、NPS では、名刺や原稿の作成、写真や年賀状の印刷など、年間に約50件の注文があるとのこと。代表の坂本浩士さんは「われわれは社会の皆さんのお役に立てることが何よりもの励み。障害を持つ仲間たちが働き始める第一歩として NPS の活動が役立てばうれしいです」とまとめました。
 設立から2年が経過した共生福祉部会は、今後も隔月で例会を開催しながら、障害者の自立を支援し、安心して働くことのできる場・交流の場を通じて「人間尊重の経営」をめざし、自社での雇用、同友会の異業種ならではのネットワークを生かした新しい仕事づくり・雇用の場づくりに取り組んでまいります。皆様のご参加をお待ちしております。

   

七宝焼や詩集など患者さんの
感性豊かな作品

 

5年かけてきれいないろどりの
ちぎり絵を制作した患者さんも

 

NPSメンバーと交流会参加者の
積極的な意見交換が行われた

今月の内容

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