【4つの誓い】
栗原市一迫の役場に勤務時、定年まであと 3年を残して退職し、個人経営であった店を法人化。その後、2004年同友会に入会、同時に 『第16期経営指針を創る会』 を受講しています。10年間体力任せで夢中で走り70歳を目前にしたとき、今後の会社の方向性、自分の考え方をしっかり持たないと「自分」も「もち文化」もこのままで終わってしまうという危機感をもっていました。
経営理念づくりの過程で、伊達藩政時代からの「百姓と米づくり」の歴史を辿り、もち文化は農民の豊かな知恵から生まれたかけがえのないご馳走であることをつき止めます。そこから「私たちは、ふるさと讃菓を、地域の幸、誇りの味で提供します」という経営理念が誕生します。この「もち」が持つ文化を伝え、地域の米を加工することで付加価値を生み出し、さらに米の偉大さに気づいてもらい、食料自給率を向上させ、農業の振興を目指していること。独自性のある“ものづくり”を栗原から全国へ発信し、そして地域に根ざす中小企業が、この地域で生きるためにもいい経営環境をつくろう、と 4 つの想いを誓いました。
「創る会では、『三方良し』 という考え方が私の原点になっています。そのためには、同友会の3つの目的でもある、いい会社をつくる、いい経営者になる、いい経営環境をつくる、ことですべてがうまくいくということを教わりました。この考えが私のエネルギーにもなっています。」と狩野社長は語ります。
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