●「住まいの便利屋さん」〜地域になくてはならない企業をめざして
不完全燃焼のままでいたとき、当時の担当事務局員に熱心な誘いを受け「第4期 同友会大学」を受講しました。どの講義も自分のためだけに話してくれていると錯覚するほど、具体的かつ課題に直結したものばかりでした。
その中でも東北大学・大滝精一先生の講義で「これからは御用聞き復活の時代」という話がありました。同時に「何のための企業か」「地域にとって当社の役割は何か」という問いかけがあり、地域を歩いてみました。すると高齢者の方から「昨年まで出来ていたことが今年は出来なくなっている」という声を聞いたりして、地域では予想以上に高齢化が進んでいることに気づきました。暮らしの中の困りごとを何とか解決してあげたいと思いました。
そういう地域の状況を社員と話し合いながら立ち上げたのが「住まいの便利屋さん(以下、便利屋さん)」という事業部です。平成14年から本格的に取り組みました。最年長(70 歳)の社員が社内ミーティングで「うちの会社は地域の人のために何でもやる会社、みんなで頑張れば何でも出来る」と言って地域内を宣伝車でまわり、率先して実践してくれたのです。その言葉と様子に社員全員が奮起して、今まで一緒にやってきてくれました。そして「櫻井建設さんがあることで、一生何があっても心配せずに暮らせるよ」という地域の人からの言葉。今年で7年目を迎える「便利屋さん」ですが、そう言っていただけることが私たちの喜びであり、わが社が地域に存在する理由なのだと確信を持つことができます。 |