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10年間で３回辞めたいと思ったことがありました。 一回目は、 仕事の多さから仕事が覚えられない新入社員の時代。 親に相談したら、 「もう少し頑張ってみたら。 いやいや仕事に行くのはよくないよ」 といわれ、 自分で選んだ仕事なのだから、 仕事を覚える工夫をすることだと思い、 教えられた仕事はメモを取るようにしました。 数ヶ月たって、 お客様からの質問に答えられるようになった頃、 「ありがとうございます」 と笑顔でお礼を言われ、 「続けていてよかった」 と嬉しくなりました。 その時、 一番大切なことは 「笑顔」 だと感じました。
４年前、 支店の店長を命ぜられました。 憧れの店長ではありましたが、 私で大丈夫なのか？と悩みました。 責任は重く、 一番のプレッシャーは売上を上げることです。 １年目は売り場づくり、 接客応対、 売上増を目標にし、 「お客様が入りやすいお店にしましょう」 と皆に訴えました。 何度も話し合ったことは、 今までと違う売り場にすることでした。 私は 「話し合い」 をとても大切だと考えています。 自分一人の考えでは何も進みません。 お客様の来ない時間、 仕事が終わってから皆でご飯を食べながら、 仕事からプライベートまでよく話しあいました。 １年目は楽しく仕事ができましたが、 ２年目は苦労の連続で、 特にお盆の時期の売上が下がりました。 私は店長に向いていない、 辞めたいと悩み、 他の店長に相談しました。 仲間は 「過ぎてしまったことは仕方ない。 挽回する為にどうするか考えようよ」 と前向きに励ましてくれました。 支店の皆で原因を考えました。 花の欠品があったこと、 陳列の方法がよくなかった、 レジがスムーズでなかったのでは、 など様々な意見が出されました。 私が辞めずに、 前向きにやって来れたのは、 仲間の助けがあったからです。 固定客を増やすことを目標に、 いつもいらっしゃるお客様の顔と名前を一致させ、 好きな花をメモするなど固定客を増やすようつとめました。 誰に聞いても答えることができる店作りをしました。
平成16年10月、 本店の店長を命ぜられました。 まさかこんなに早くと思いました。 この時期と結婚が重なりました。 家庭との両立は想像以上に大変です。 両立は無理では…と悩み、 夫に相談しました。 夫は 「好きで頑張ってきた仕事なのだから簡単に辞めるなんて考えない方がいい。 限界の時は辞めたら。 でも、 中途半端な気持ちで辞めるのはもったいない」 と言われ、 これまでの歩みを振り返りました。 人と接することが好きで、 花が好きだから 「花壇」 を選んだのだ。 「自分ひとりで解決しようと思わず、 辛いときは会社の仲間、 家族に相談しよう」 と思い、 吹っ切ることができました。
社長と気軽に何でも話せることも 「花壇」 のよいところです。 今度、 新入社員の採用も担当しました。 すごく、 すごく悩みましたが、 自分で判断し決めました。 一番大事な 「笑顔」、 毎日楽しく仕事をしていれば笑顔は自然にでます。 何年経っても笑顔で接客したい、 もっと 「花壇」 を覚えていただき、 気軽に買える店にしたい。 お店まで来れないお客様の為にインターネット販売ができる店にしたい ―― そんな夢が実現できるよう仕事と家庭の両立を楽しく、 笑顔で図っていきます。
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