No.208(2008年10月号)

どうゆう みやぎ

宮城県中小企業家同友会
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【同友会3つの目的】
●よい会社をつくろう。
●よい経営者になろう。
●よい経営環境をつくろう。
発行日/毎月1日発行

毎月月末の日曜日、富谷町のタカラ米穀(株)の駐車場は
“大きな市場”に変身しています

 2000年の暮れから始まったタカラ米穀(株)での「お客様感謝セール」は、8月31日の開催を持って92回目を迎えました。この「感謝セール」は、タカラ米穀の自社の広大な敷地を利用して、30kgの玄米をはじめとするお米の販売や自社の備蓄タンクを利用した灯油の販売、そして、青果物の卸売業者や生産者の直売、近所の漬物屋さん、お菓子屋さん、海産物の問屋さん、花屋さんなど、同友会の会員も含め、全部で13〜14社が一堂に集い、毎月1回、最終日曜日に開催されています。
  開催当初は「倉庫と駐車場だけの何もないこの場所に人が集まるわけはない。」という社内の意見がほとんどの中、発案者でもある中川専務の「品質、サービス、価格に納得できれば消費者は必ず来てくれる、お客様の顔が見える商売が大事」という強い信念のもと、周辺の住宅地に案内チラシを配布し続けた結果、車での来場者数は常に400台以上にものぼり、今では完全に地元に定着した催しとなっています。
  この日の目玉は関東周辺で収穫されたばかりの今年の新米が、市価よりも安い価格で販売されており、時折強い雨が降るあいにくの天候の中、朝8時からの開始にもかかわらず、6時半には夫婦で買い物に来るお客さんも見られるなど、地元の人たちにとっても、月末のとても楽しみな催し物になっているようです。
  同じ泉地区の会員である、(有)ほのぼの介護の澤田社長もこの「感謝セール」の参加企業の一人です。「ペット用の飼料」などを展示販売し、新たなペット事業への取り組みの宣伝活動も兼ねて参加しています。また、同じ泉地区の(有)興栄工業の狩野社長も積極的にお客様に声がけをして、自社の住宅リフォーム事業の実績も上げています。このように、一つのイベントに異業種が集い、地域との交流の場を作り、地域に必要とされる企業・組織作りの実践をする。・・・この同友会ならではの取り組みに、この日は岩手同友会から15名程の方が視察に訪れていました。
  そしてこの「お客様感謝セール」が8年以上の長期にわたり継続している理由としては、単なる「販売、サービスの場の提供」だけではなく、卸売中心のタカラ米穀の社員が、中川専務の開催主旨をよく理解し、エンドユーザーと直接触れることができる貴重な機会としてとらえ、社員自らが積極的に取り組んでいる結果だと思います。車で来場するお客様の渋滞解消のために、強い雨脚の中、駐車場内や周辺の道路を奔走する社員さんや、普段は事務を取っている女性社員も、台車などを使って30kg の米袋をお客様の車に運び込む姿もみられ、社員一同が一体となって生き生きと取り組んでいる姿がとても印象的な「感謝セール」でもありました。
  100回目を迎える来年4月には、特別な記念セールが企画される予定だそうです。
 「同友会会員の“間違いのない、こだわりの商品”を、大きな体育館に全部集めたような、全県レベルの催しができればいいね。」中川専務は熱く語ります。ぜひ会員の皆様も一度足を運んでみてはいかがでしょうか?!

今月の内容

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