No.194(2007年9月号)

どうゆう みやぎ

宮城県中小企業家同友会
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発行日/毎月1日発行

活き生き 企業訪問記

『夢 感動 笑顔が生まれる最高の舞台づくりが商空間プロデュース』


株式会社 ゾウケイ社  社長 小島幸文氏・専務 里吉一人氏

経営理念

一、 私達は、 個性豊かな想像力で、 「夢 感動 笑顔」 生まれる商空間をプロデュースします。
一、 私達は、 創る喜びを共感し、 笑顔あふれる元気な地域づくりに貢献します。
一、 私達は、 すべてに感謝し学び合い、 夢を実現する心豊かな人間集団です。

会社概要

設立:平成9年 資本金:1000万円 従業員数:7名
業種:広告制作及びディスプレイ業

 お客様の様々な想いを具現化する自社の事業を【商空間プロデュース業】と明確に定義し、 新たな挑戦を志す、 (株)ゾウケイ社の小島社長と里吉専務のお二人から創業時の想いと今後の展望についてお話を頂きました。

現状を打破しチャレンジしたい!ゾウケイ社設立の想い

(小島社長)  わが社の仕事は店舗及びイベント展示会などの企画をゼロの状態からコンセプトづくり・設計・デザイン・工事まで一連の流れをプロデュースしていく仕事です。
 前職も同じ業種で、 10年やったら一人でやっていけるのではと思い、 30歳の時に独立し、 マンションの一室からスタートしました。 独立については初めから専務の里吉に相談していました。 本来は一緒に立ち上げる予定でしたが、 仕事の引継ぎなどもあり一緒にはできませんでしたが、 半年後に専務の里吉が入社しました。
(里吉専務)  前職の東京本社時代で一緒でした。 小島が仙台勤務になってからの4年間は、 たまに会うことはありましたが仕事を一緒にしたことはありませんでした。 小島から独立の話を聞いた時にその場で 「一緒にやります」 と返事をしました。 サラリーマン生活に未練はなく全くのゼロから挑戦してみたいという気持ちが強かったです。
(小島社長)   「一緒に立ち上げよう!」 と言った時、 その場で返事をもらったのはお互いに現状を打破したいという思いがあったからだと思います。 大手で働いていれば大きな仕事は出来ます。 しかし、 「自分達の人生はこれで良いのだろうか?」 と、 何か人生の閉塞感のようなものを打ち破りたいという思いがありました。
(里吉専務)  ゾウケイ社を立ち上げてからはお互いにこんな仕事をしたい、 こんな会社にしたいという夢をよく二人で語り合っていたのを覚えています。
(小島社長)  夢と言っても外車に乗りたいとかそんなレベルの話が多かったです (笑)。 しかし、 不安の中にも支えとなる夢はお互いに持っていました。
(里吉専務)  しばらくの間仕事はゼロで、 本当に参りました (笑)。 しかし、 辛い時にそうした夢みたいなものを見ては自分の支えにしていました。 初めて仕事を頂いた時は仕事ができるありがたみを感じ、 サラリーマンの時には味わえない感動でした。 仕事がない不安はありましたが、 自分の選んだ道への不安はありませんでした。
(小島社長)  本当にお客様に恵まれているなと感じます。 独立当初はお財布の中身も千円ぐらいしか入っていないという状況の中、 「小島、 一緒に飯食いに行こう」 と誘って頂いたり、 要らなくなった机を頂いたりなど、 お客様から仕事を頂きながら様々な面で助けて頂きました。 前職の時は仕事を取るという考えしかありませんでしたが、 独立して周りの方々に生かされているという考えに変わっていきました。

チームワークこそが仕事の感性を生み出す

(里吉専務)  わが社のしてきた仕事の中で 『昭和のこどもたち』 という、 石井美千子さんという人形作家さんがつくられた子どもたちの人形を用いて、 昭和の風景を再現していくという企画展示の仕事がありました。 デザイン・設計・内部構成、 当日の運営など全てを任せて頂きました。 わが社の仕事はその人形が輝く最高の舞台をつくるという仕事で、 当時の風景写真などを使用し、 舞台づくりに取り組みました。 展示会場も始まって以来の記録的な来場者数を記録し未だに塗り替えられていません。 社員一同これがゾウケイ社の仕事だと言える感動した仕事の一つです。
 よくこの仕事は担当者のセンスや感性に頼るところが多いと言われますが、 私はチームワークこそが仕事の感性を生み出すと考えています。 デザインや設計など全てをパーフェクトに出来なくてもお互い補いながらお客様の想いを形に出来ればゾウケイ社としてのオリジナルになる。 そういう総合力が今の時代に求められているのだと考えています。

 
 
 

1999年に東北電力グリーンプラザで行われた『石井美千子人形展・昭和のこどもたち』の企画展示。
(株)ゾウケイ社がデザイン・施工を手掛けた。

『商空間プロデュース業』 が会社の立ち位置を明確にした

(小島社長)  仲間、 協力会社の得意な部分を上手に活かし、 まとめ上げ、 お客様へ最高の舞台づくりで応えていく。 それが本当のプロデュースです。
 わが社は何をする会社かがこれまで明確ではありませんでした。 仙台で仕事をし、 仙台の人達に助けられてきたゾウケイ社が、 地域の一員として立ち位置を明らかにしていなかった。 応援するのは同じ地元の中小企業です。 ゾウケイ社が生かされてきたように、 それを応援していくことがわが社の使命だと考えています。 『商空間プロデュース業』・『中小企業支援業』 という新たな位置に立ち、 プロデュースという言葉の意味も今までとは大きく変わりました。 どこまで出来るかゾウケイ社の新しいスタートです。 みんなで考えた末に掲げた経営理念は私にとって一番の宝物です。

 

サロン&スパ(リラクゼーション)ナチュラルウェーブ大垣南店
(場所 岐阜県大垣市 デザイン+設計+施工)

 

インターネットカフェ「アイ・カフェ」仙台駅西口店
(場所 宮城県仙台市 実施設計+施工)

今月の内容

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