憧れと現実
幼い頃から憧れの職業として思い描いていたのは、 幼稚園の先生と美容師です。 しかし、 私は手の皮膚が弱く、 薬剤や水仕事の多い美容師になるのは難しいと考えました。 また幼稚園の先生も美容師も、 資格取得に向けてたくさんの勉強を必要とします。 あまり勉強が得意ではない私には、 なかば諦めの気持ちもあり、 社会に出て働く道を選びました。 そんな時に目にしたのが、 仙台リサイクルセンターの求人票です。
実は当時の私は、 たくさんの方々に接する仕事がしたいと販売職を希望していました。 しかし両親は大反対。 「どうして自分がやりたい仕事もやらせてくれないんだろう」 と悩む私に、 友人やバイト先の先輩は 「事務職は表に出る機会は少なく、 縁の下の力持ちっていうイメージは強いけど、 責任感の強い文ちゃんには合ってるかもよ」 とアドバイスをくれました。 いろいろと考えていく中で、 「両親は私のことを考えて言ってくれてたんだなぁ」 と実感し、 事務職を希望することに決めました。 その中でも特に 「リサイクル」 という社名に興味がわいてきたのです。
そして入社試験に向けた準備の時期を迎えました。 私の学校では、 履歴書を直接持参することが決められていましたので、 連絡をし、 会社を訪問しました。 「いらっしゃいませ」 と一斉に立って迎えてくれた社員の皆さんの元気のいい挨拶が今でもとても印象に残っています。
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