No.195(2007年10月号)

どうゆう みやぎ

宮城県中小企業家同友会
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【同友会3つの目的】
●よい会社をつくろう。
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発行日/毎月1日発行

書籍紹介K 「大きな学力」

「大きな学力」 寺内義和著 (同友会大学講師)/ 旬報社

若者たちが大きく飛躍するきっかけとは?

 私は第6期同友会大学の受講を通じて寺内先生の存在を知りました。 多くのすばらしい先生方の中でも一番心惹かれる講義でした。 この分厚い本、 小説ではないのでどこを切り取って読んでも心迫るものがあります。 講義の中でもあった 「1回だけ神様になった話」 は私の考えを諭してくれました。 本の最初に出てくる 「母さん、 それは違うぞ」 も短い文章ですがとても感動的です。
 この本には先生たちが親を巻き込んで子どもたちと葛藤する姿が次々と描かれていますが、 根っこにあるのは今の世の中であり、 家族のありようだと思います。 グローバリズム、 格差社会、 効率第一、 負け組として社会から弾き出されてしまった人たちは、 家族特に子どもたちにしわ寄せがいき、 子どもたちは自信の無い、 目標の無い、 無関心、 無感動あるいはいじめの蔓延になっています。 そういう子どもたちがひとつのきっかけ (触発) によって人との関わりを見い出し、 自分の価値に気付き、 大きく飛躍 (反転) していく姿は大きな勇気と感銘を与えてくれます。
 私も縁あって会社に入ってきた若者を一人でもいいから旅立たせることが密かな使命だと考えています。 でもまずは我が家です。 経営者といえども家族は基本。 家族がバラバラ、 心の安らぐ場のない家庭環境であったら、 会社で自信を持って人育てなどできないのではないでしょうか。 同友会では会社経営と同友会運動は車の両輪と言っていますが、 私は前輪にいい家庭環境を入れて三輪車にすべきだと思います。 いい夫婦、 いい親子、 これもひとつの社会貢献ではないでしょうか? (推薦者;(株)三晴産業 社長 小川孝一)

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