No.198(2008年新春号)

どうゆう みやぎ

宮城県中小企業家同友会
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【同友会3つの目的】
●よい会社をつくろう。
●よい経営者になろう。
●よい経営環境をつくろう。
発行日/毎月1日発行

共同求人委員会×石巻専修大学進路支援係 共催 『経営者セミナー』

働くこと、 生きることを共に考えよう。 中小企業は魅力に溢れている。

 宮城同友会の共同求人活動では、 合同企業説明会・学校訪問・大学との懇談会などの取り組みを通じ、 学校との連携に取り組んできました。 今回、 新たな取り組みとして石巻専修大学進路支援係との共催で行なわれた全9講の 『経営者セミナー』 は、 これから就職活動をはじめる石巻専修大学3年生を対象に行われました。
 統一テーマを【働くことを自分の生きがいに 〜中小企業が主役の時代・日本における中小企業の役割〜】とし、 経営者と学生が @経営者の人生体験から、 働くこと・自分の人生ビジョンを考える。  A各社の取り組みから、 中小企業と地域社会とのかかわりを知り、 中小企業の役割と意義を理解する。 の2点をともに考え、 将来地域を担う若者に中小企業で働くこと、 生きることの魅力を伝えていくことを目的に行なわれました。

 10月11日 (木) に行なわれたオリエンテーション・第1講では(株)ホットマン・イエローハット 社長 伊藤信幸氏が 『企業の発展は社員の成長から』 のテーマで講演しました。 23歳で創業し数々の失敗から、 商売は @管理と計画性、  A社会に認められること、  B経営者・社員の人間性、 の3点が求められることを学び、 働く社員が幸せにならなければ会社が存続する意味は無いということ。 また、 中小企業の良さは心の通った経営であり、 社員は会社を支えている家族であると語りました。 参加した学生からは 「自社の利益だけを考えているのではなく社会に認められる会社を目指していることに驚いた」、 「社長が常に社員や顧客を大切にしていることが伝わりとても共感を持った」、 「自分の事も大切だが他人のことも考えられる人間になりたいと思った」 など率直な感想が聞かれました。
 全9講を終えて学生の感想で共通していることは、 学生がはじめて企業のトップの考えに触れ、 働くこと、 会社という存在が今までのイメージと違ったと感じていることです。 競争社会の中で育った多くの若者が将来への展望を持てずにいる中で、 今回行なわれた経営者セミナーでは企業のトップが経営理念から、 本気で人を育てている姿勢、 地域に貢献をしていくという姿勢、 会社の将来を語った姿勢は学生にとって驚きであり、 「こういう働き方、 生き方があるのか」 と感じたようです。
 今後、 共同求人委員会では経営者と学生が直接触れ合える場を増やしていくと同時に改めて、 共同求人活動を中小企業の社会的地位を向上させる運動と位置づけ長期的な展望にたった運動を展開していきます。


今月の内容

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