『第37回沖縄全研』 大きな感動の中で閉幕!
〜次回『38回宮城全研』へ向けスタート切られました!〜

 去る、 2月8日 (木) 〜9日 (金) 『広げよう!大きな輪 (和)、 学び合おう!中小企業憲章』 をスローガンに 『第37回中小企業問題全国研究集会』 が沖縄で開催され、 宮城から46名が参加しました。
  初日の分科会 (全18分科会、 宮城からは佐藤元一代表理事が第2分科会の報告者を務めました) は各分科会充実した内容となり、 参加者からは 「報告者の報告も素晴らしいが、 グループ討論の成功がいかに分科会の良し悪しを決めるかを実感した」、 「はじめて全国大会に参加したが、 宮城のグループ討論はレベルが高いと実感。 全国大会ではじめて自分の立ち位置を確認できた」 などの感想が聞かれました。
  二日目に行われた全体会 (対談&現代版組踊) では、 南島詩人・平田太一氏が 「心が形にして見える。 それが沖縄文化のすごいところ。 文化は生活そのものであり、 自分の生まれた島から沖縄文化を発信し続けていきたい」 と語り、 引き続き上演された平田氏が演出を手がけた沖縄県内の小・中・高校生による舞台 『現代版組踊大航海レキオス〜星を継ぐもの〜』 は、 1,500名以上の参加者に沖縄の歴史と文化を伝え大きな感動を与えました。
  2008年に開催される 『第38回全研』 は宮城同友会が設営を担当します。 全国の仲間に東北・宮城の魅力を発信し“仙台に来て良かった”と感じられる全研にするためにも、 毎月の例会を着実に積み上げ、 各地区でグループ長の育成をはじめ例会づくりを継続し発展させていきましょう。 ここで沖縄全研に参加した皆様を代表してお二人から参加しての感想、 宮城全研に向けての想いをご寄稿いただきました。 ご紹介いたします。

受付の担当は沖縄の
女性部会「碧の会」の皆さん

■地域の特性を発揮し感動を
与えられる宮城全研に

(株)真壁技研 真壁英一

  私にとって、 全国研究集会は初めての参加となりました。 目的は、 @分科会テーマである 「人材育成」 の学びおよび、 A2008年に宮城県で開催予定の全研視察にありました。

@愛媛同友会の大栄電気工業大野社長の報告では、 社員教育が社風を変え、 組織を変え、 業績を変えていく基礎になること。 そのためには基本理念、 使命、 目標、 行動規範、 人事理念など、 経営者の経営に対する真剣さを社員に本気で示す事が大切であることを学びました。
A沖縄という開放的な雰囲気と観光産業に支えられている地域特性から、 観光客に対するホスピタリティに優れている点、 芸能や文化を原点として大事に育む事によって、 人を活気付けさせる力そのものが商品として昇華しつつある印象を持ちました。 来年の開催地である宮城においては、 宮城の特色をどれだけ発揮でき、 感動を与えるまでに企画、 実践できるかが課題であるような気がいたしました。

 さらに大きな学びを得たことは、 機中、 車中、 沖縄観光中に行動を共にしていただいた同行の宮城の方からの経営、 人材育成、 文化談義を行い、 その中から様々な多くの気づきを得たことにあります。 大変ありがとうございました。

閉会の挨拶は次回開催地として宮城の
佐藤元一代表理事が勤めた

■関わりの中で常に原点に立ちかえることの大切さ
佐藤造船所 佐藤文彦


  私は第16分科会 「地域資源の付加価値を高める地域づくり〜ごみを落とさず、 金を落とさせる〜」 に参加しました。
@林業から農業へ転換し50年前まで沖縄で最も貧しい村が、 第三セクターの経営を通し、 現在、 年間修学旅行で280校、 観光客が26万人まで訪れるまでになっている。
A開発一辺倒の村づくりから、 30年前にお金がない中、 次世代に誇れる物を残したいとの思いから、 村民総参加の手づくり公園を手始めに取り組み、 リゾート地としての村の未来を計画。
Bしかし、 基幹産業である農産物の輸入自由化、 バブルの崩壊と時代の流れに翻弄されながら農業のみならず、 農村の在り方を問われた。 正に農業を根幹から揺るがし、 何もしなければこのまま自然死を迎えるだけの絶体絶命に。
Cそんな崖縁に立たされた中、 「我々は、 沢山の夢をみさせてもらった。 しかし、 結局のところ、 身の丈にあった地域おこし、 身の丈にあった経営こそが必要であると気付かせてもらった。」 「我々には、 幸い自然が残っている。」 「自然こそ資源。」 という発想に立ち、 村民一人ひとりが村の宝の掘り起こしを続け、 自然を活かした新しい村づくりが始まった。
Dさらに、 豊かな自然資源の付加価値を高めるために現状に甘えることなく、 常にチャレンジ精神を持ち続け、 「自然との共生」 「都市との交流」 を掲げ、 観光を超えた感動産業へ進化させ、 自活可能な村づくりをしていきたいとの熱い思いを伝えていただきました。

懇親会では参加者そろって
次年宮城開催のPRを!

 私は、 いかなる困難が立ちはだかろうとも、 絶対に諦めない、 村民一人ひとりが主体者であり、 全員が誇りを持って次世代に繋いでいける地域をつくろうという山城専務のゆるぎない信念と自信に満ち溢れたパワーの源は、 常に自分は様々な関わり合いのなかで活かされているというバックボーンがあったからだと確信いたしました。 また、 大切なものは身近にあることを教えて頂きました。
  今回の沖縄での全研は、 私にとって、 自然、 地域社会、 会社、 家族、 人間、 様々な関わり合いの中で常に 「原点に立ちかえる」 ことの大切さを体感させていただきました。 また、 同友会に集う全国からの多くの経営者との出会いから、 資本主義という大きな荒波の中に必死になって船を出し、 一つでも多くの宝物 (学び) を故郷 (自社) に持ち帰り、 社員と共にすばらしい会社を創るぞ!という、 凄まじいエネルギーを感じました。 私自身も、 大変力強いエールをもらうことができ心から感謝いたします。 ありがとうございます。

  『旅の終わりは、 新しき道への始まり』。 来年の宮城全研は、 少しでも多くの仲間に恩返しができるよう、 また、 自分自身が誇りに思える宮城全研にしたいと思います。 そのためには、 先ず、 自分の足元をしっかりと見詰め直し、 理念の実現に向けてあきらめず行動、 実践し続けていきます。



■第9期同友会大学 卒業生のレポートより (抜粋) 

 

■宮城同友会アンケート結果

■宮城同友会アンケート結果より

 

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