「こんなところに子どもを住まわせたくない」 都会に憧れ、 自分はどんなに貧しい思いをしても子どもを都会に送り出す ―― 人口2,200人、 町の面積86%が山、 高齢化率47%の上勝町。 ところが現在、 若い人たちのIターン・Uターンが相次ぎます。
なぜ? それは町に住む人〜特におばあちゃんたち〜が変わったから。 与えられる、 誰かがやってくれるという環境の中で“安心”“考えなくていい”“変えたくない”にどっぷり浸かり、 長年しみついた生活習慣から抜け出すためのしくみを考えた横石氏。 結果、 自分の地域に自信を持ち 「上勝に生まれて良かった」 とおばあちゃんたちが語り始めます。
「素材の力は3割・生かす力が7割、 勝負はソフト力。 田舎にはハード、 そこにしかないものでお金のかからないものがたくさんある。 上勝町ではそれがつまものの葉っぱだった。 【掘り起こす力を自分につくること】【自分の努力が変化となって表れ実感できること】これらが達成できるしくみを事業の中につくり、 一人ひとりの思いと知恵と努力をつなぐのがこれからのリーダー (プロデューサー)」 と語りました (報告の詳細は4月号にて)。
第5講は、 4つの講義を社内に生かすべく、 『この会社でこの仲間とどのような生きがい、 働きがいをつくっていくか』 をテーマにグループ討論を行い、 現在の自分自身の課題、 自社の課題を振り返りました。 幹部からは 「部下を育てたいと思っている。 しかし、 その前に自分自身の仕事の中に自分の意志があっただろうか。 仕事が好きだろうか、 会社が好きだろうか」 「自分の仕事の範囲を限定していた。 仕事の範囲を拡げ、 その中で“自分の意志で仕事をする部下を育てていくこと”が求められているということに気づいた」 などの意見が出されました。
【生きることの幹部になる】、 経営者・幹部とも、 より高い目標に向けた実践が始まります。 |