第9期同友会大学 卒業生のレポートより (抜粋)

21世紀は、 我々中小企業の時代
(株)ヨコヤマコーポレーション 横山真司

  経済において量的成長は有限であるが、 質的成長は無限である。 今まさに、 文明型産業から文化型産業への転換期である。 地域の文化、 地元の特性をよく考えれば道はあるし、 必ず道は開ける。 時代の風を読み、 時代が何を求めているのか、 経営者 (リーダー) は構想力を持ってプロデュースしなければならない。 21世紀は、 グローカリズムの時代である。 我々中小企業の時代である。

これから 共に 生きるために…
小野リース(株) 小野明子


  愛情の“愛”という字を分析してみると、 “受”けるという字の真ん中に“心”が入り、 “又”のとなりに“ノ (の) ”がついて、 “愛”という字になる。 親は子どもの“心”を“受”け取り、 そうな“ノ” (の) と聴いてあげる。 それが子どもに幸せを与えられる本当の愛情である (二宮厚美氏)。 そのように聴いてあげることにより、 満足感を覚え、 もっともっと聴いてもらおうと考え、 話しをし、 共感できたことを実行にうつし、 自分の力で何かを発見していく。 そのような人間は、 幸せで、 どんなに楽しい人生を送れるだろうか…。 そして、 やさしく接してくれた人を愛し、 その人の役に立とうと、 誰に言われることなくどんなにか頑張るだろう…。

蔵王ビジョン
(有)アトリエデリス 佐々木文彦

  私たちアトリエデリスは、 「幸せの食の環」 で地域社会を元気にします。 「農業の力で観光に光を、 観光の力で農業に活力を」。 その架け橋になった時、 本当に地域から必要とされる企業になれる。 地域の発展なしに自社の発展はあり得ません。 この地域の発展に、 食の力で貢献することが私たちの役割です。 私たちが掲げるビジョンは、 一人一人が主役の食の連携で地域社会を元気にすることです。 生命の糧の食に、 感謝と健康を添えて 「心の美味しさ」 を提供することで、 豊かな地域社会が生まれることを信じています。 “蔵王フードガーデン”構想で、 地域循環型の食を目指します。
(※佐々木さんは蔵王ビジョンを図解でまとめました;下図)

地域と中小企業の役割
  東洋産業(株) 玄地 学


  中小企業には、 長年の経験で培った高度な技術や、 現場に近いからこそできるスピーディーな経営判断など、 大手には真似の出来ない特長が数多くある。 その中小企業同士が連携し、 しっかりとした構想力をもとに創造されるものづくりや仕組みづくりをする。 これが企業ブランド、 地域ブランドになっていく。 なぜ、 連携することが重要なのか?そこで得られた利益は、 その地域に還元されるからである。 地域に利益が還元されることにより、 さらに雇用が生まれ、 消費を高め、 人が集まり、 地域が活性化していく。 これが、 地域再生である。

豊かさの中でどう生きるか
(有)只見工業所 只見直美


  高度成長期に生まれ、 育ち、 大人になり、 親になった私にとって、 自分の成長過程を振り返りながら考えるとても貴重な時間であった。 豊かな時代に育ったという意識はありませんが、 紐解くと経済成長・競争・人間関係など、 すべて関連している。 豊かなことは時に、 心やコミュニケーションに不都合や不自由をもたらしている。 「猫は猫と遊び、 猫になる。 人は人と関わり、 人間の遊びをして人間になる」 (大田堯氏) という言葉は、 現代社会を象徴している。 様々な人と出会い、 ふれあい、 考え方を聴くことで、 自分自身に気付くということがたくさんある。 私は、 ほんの小さな器で、 少しの道具しか持っていない。 人と関わることで、 数少ない道具にパーツが付き、 小さな器ともう一つ別の器を繋いでもらったり、 穴が開いているところをふさいでもらうことができる。 本当にたくさんの人に支えられて、 今の自分がいます。

私たちの役割とは
富士ゼロックス宮城(株) 今野美智子

  生活において私 (人間) は人との関わりにおいて生かされており、 お互いが一人一人の個性・違いを認め合うことを第一に考えなくてはいけない。 人・人材を育てるには、 育つ環境の根本 (子どもたちが安心して生活し遊べる環境、 人がやりがいを持って活動できる場所) から考え、 お金や市場競争の原理だけでは成り立たない生きがいや豊かな人間関係こそが、 本当の共育の基本である。 会社においても、 自らが内発的に取り組める豊かな目標の設定や、 豊かな人間関係の構築が必要である。 私たちのこれからのあるべき姿として、 次の三点を忘れずに、 成長できるよう努力していきたい。 @人間同士の関わり合いを大切にし、 人の育つ場所を根本から考え、 内発的に取り組める豊かな人間関係や目標が共有できる会社を目指す。 A10年後、 100年後の地球環境を自分のこととして考え行動し、 企業・家庭で環境に配慮した経営・生活をする地球人となる。 B時代の課題を的確に捉え味方にし、 ソリューション経営・新連携など、 情報の共有で新しいビジネスチャンスをつかみ、 価値を創造できる経営者・社員となる。
(※今野さんは自らの学びを図解でまとめました;どうゆうみやぎ3月号紙面のP4を参照下さい)




■第9期同友会大学 卒業生のレポートより (抜粋) 

 

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■宮城同友会アンケート結果より

 

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