No.197(2007年12月号)

どうゆう みやぎ

宮城県中小企業家同友会
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発行日/毎月1日発行

[旬の話題]

SUSHI AWARDS 2007 (寿司の世界大会) で
(株)あさひ鮨 尾形正司氏が 『世界一』 に輝く!!

 世界の寿司職人が創作技術とアイデアを競う 「SUSHI AWARDS 2007」 が10月23日 (現地時間)、 イギリスのロンドンで開催され、 (株)あさひ鮨 (村上力男社長・気仙沼本吉支部) から出場した尾形正司氏が優勝し、 世界一の 「寿司オブ・ザ・イヤー」 に輝きました。 気仙沼の特産品として有名な 「ふかひれ」 に見立てた海藻をシャリに乗せ、 上から金粉をあしらった作品 「GOLDEN SHOOTING STAR (金の流れ星)」 を審査員や現地市民は大絶賛。 海外経験を生かした腕で勝ち取った優勝は、 創業40周年を迎える(株)あさひ鮨の節目にも花を添えました。

 今大会には日本、 アメリカ、 イギリス、 ロシアの4カ国から7名の寿司職人が出場しました。 日本からはこれまで、 東京からの出場が多かったのですが、 同社の実績や 「地方からの出場を」 という推薦で(株)あさひ鮨の出場が決定しました。 作品は当初、 出場を記念して同社が開発した 「金のふかひれ」 を出品する予定でしたが、 EU各国でメインとなる 「ふかひれ」 が輸入禁止であることが分かり、 「ふかひれ」 に似た海藻を同じように甘酢としょうゆをベースに味付けしたものを使うことをひらめいたそうです。
 さらに、 サンフランシスコ店時代に学んだ 「西洋人は歯ごたえ、 甘さを好む」 という経験から、 シャリの上にはリンゴとシリアルを加えるという斬新なアイデアを披露しました。
 有名料理家の方々6名による審査では、 昨年の覇者・米国のジェフ・ラムジーさんと票が二つに割れたものの、 一般審査員として同席した300名のロンドン市民のほとんどが尾形氏の 「金の流れ星」 を支持し、 会場からは大喝采が送られたそうです。
 尾形氏は高校を卒業後、 (株)あさひ鮨に入り、 サンフランシスコや国内の支店で技術を磨き、 現在は気仙沼本店で催事部長として活躍しています。 「今回の受賞は、 社長や 『ふかひれ』 そっくりの海藻を探してくれた常務、 外国人好みを教えてくれた上司など、 お店全体でつかんだ優勝だと思います。 今回出場して世界の職人のレベルの高さを実感しました。 進化していく食べ物として、 新しい発想を目指してもっと勉強を積んでいきたいです」 と尾形氏。
 今回の受賞に村上社長は 「40年間、 地域に愛されながら続けてこられました。 地元から世界に通用する職人を出せたことは意義深く、 皆さんの支えがあったからこそだと思います。 寿司文化の息づく港町として、 これからますます元気な地域づくりのお役に立てる会社を目指していきたい」 と語りました。

 

『金の流れ星』→国内では“本物”の「ふかひれ」を使用。
「あさひ鮨」全店で食べられます!“世界一”の味をぜひ!

 

世界一に輝いた尾形正司氏



[旬の話題]

平成19年度東北地方発明表彰で シェルタッチ工業(有) 抗菌コンクリート防水工法
「抗菌イオンコート剤」 が発明奨励賞受賞!

 地方における発明の奨励・育成を図り、 科学技術の向上と地域産業に寄与することを目的に大正10年から創設されている 「地方発明表彰」 は、 優秀な発明・考案・意匠を完成した方々、 発明等の実施化に尽力した方々、 発明等の指導・奨励・育成に貢献した方々に贈られます。 その東北地方選考で、 シェルタッチ工業(有) (小泉則一社長・気仙沼本吉支部) が 「発明奨励賞」 を受賞しました。

 同社は創業時から 「汚水処理技術」 を中心に精力的な研究開発を実施してきており、 同社開発の 「カキ殻接触浄化法シェルコンタクトバイオクリーン」 は高い浄化効果と低コスト、 さらには自然環境への配慮という3点を実現する画期的な汚水処理技術として特許を取得、 全国的に導入実績をあげています。
 今回 「発明奨励賞」 を受賞した 「抗菌コンクリート防水工法 『抗菌イオンコート剤』」 は、 従来のコンクリート水槽の弱点である腐食や劣化、 ひび割れを防ぎ、 経済性と簡便性と効果持続性、 そして同社が信条としている 「自然環境に無害」 という点で、 汚水処理水槽の将来的な標準規格として普及が期待されます。

 企業の社会的責任を果たすことと自然環境保全を啓蒙・推進するリーダーとして、 シェルタッチ工業(有)の革新的な技術開発は続きます! (文責は同友会事務局にあります)

エコプロダクツ東北 2007 開催される

 10月11日 (木) 〜13日 (土) の3日間、 東北最大級の環境イベント 「エコプロダクト東北2007」 開催されました。 宮城同友会としても、 環境製品の製作や環境経営等に取組む有志で、 宮城同友会・推進企業体として、 (株)ヴィ・クルー、 (株)伸電、 日東イシダ(株)、 東洋産業(株)、 (株)ゾウケイ社の五社が、 共同出展しました。 会場には他の会員企業さん単独のブースも数多く見受けられました。
 本イベントの来場者数は、 三日間の合計で、 約33,000人。 会場では展示だけでなく、 シンポジウムや環境甲子園などのイベント、 ほか次世代層への PR も含めた小中学生参加の科学教室なども開催し、 盛況の内に終了となりました。
 この出展を通して、 各会員企業さんの取組みを始め、 宮城同友会自体の取組みや、 10月17日に行われた 「経営研究集会」 の PR 等もブース内で紹介することができました。 来場頂いた多くの方に 「元気な会社が集まる宮城同友会」 知って頂くことができたと思います。
 今後もこうした活動が大切だと感じただけでなく、 早くも来年は、 地球環境部会を中心として、 宮城同友会もとして今年以上に大きく取組む目標も語られました。 (寄稿;(株)ゾウケイ社 小島幸文氏)

 

今月の内容

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