経営研究集会に参加して 「私の学び・私の決意」

 各分科会参加者の皆様を代表して6名の方から、 参加しての感想をご寄稿いただきました。 今後の自社への課題・決意をここでご紹介いたします。
    

第1分科会  三慶印刷梶@社長 亀岡 幸康 〔経営者〕  

  報告者のダイヤ工業鰹シ尾正男社長は、 2代目社長として同友会での学びを素直に社内に取り入れ、 即、 社員と共に実践している会社でした。 中小企業ならではの独自性を持った仕事を通して社会に貢献する、 という哲学で経営理念を作り、 バリアフリー型組織により社長と社員のコミュニケーションを大切にし、 見事に第2創業を果たされています。
  柔整市場向けの医療用品を製造し、 全国に通信販売で提供している企業ですが、 紹介ビデオの中に、 さりげなく 「通心販売」 という言葉が出ていました。 人が使うためのものを、 人が創る。 だから人は大切なのだ。 という思いを感じました。
  「社員の力をどう生かしていきますか?」 をテーマとしたグループ討論では 「中小企業の良いところは、 人と人との信頼関係であり、 経営者と社員のお互いの成長こそが会社の成長に結びついていく。 お互いを大切なパートナーと認め合い、 夢や生きがいが実現できる環境づくりが大切であり、 そのために経営指針の成文化が必要である」 と確認されました。
  また、 会員企業の幹部社員の方やゲストの方とテーブルを共にしたことで、 新たな視点からの気づきや課題をいただきました。 特に、 「社長に対して、 本音を言う社員は少ない」 という、 ある幹部社員の話や、 他グループからの 「鏡の法則」 は、 社内コミュニケーションの大切さを改めて感じさせられる中で、 さらに私自身にとって、 常に忘れてはならないことだと思いました。
  大変有意義な分科会であったことに感謝申し上げますと共に、 「人間尊重」 を第一に考える経営をしていきたいと思います。


第2分科会  泣Aルミ柿崎 主任 柿崎 力輝 〔幹部社員〕  

  第2分科会は、 北海道同友会帯広支部支部長の潟eキサスの落合社長を報告者として迎え、 全10グループ約80名の参加者の中、 盛大におこなわれました。 『挑戦と改革』 を社員教育で実践してというテーマにて、 落合社長の創業時の問題点、 規制への挑戦、 業績を伸ばしたクレーム対応、 物心両面を豊かにする社員教育、 さらに、 5Sに取り組み、 環境問題として産学協同の社内リサイクルシステムの構築など、 熱く語っていただきました。
  その中で、 会社経営にとって、 貪欲さ、 社員に対しては物心両面豊かにするという志、 さらに経営者自身がいろいろな点で気づき学んでいかなければならないということを学び、 短時間の中でひとつの会社の完成の課程を教えていただきました。 『すぐやる、 必ずやる、 できるまでやる』 という社長の言葉を胸に今後の会社活動、 自分自身の活動をがんばっていきたいと思います。


第3分科会  潟Iプス 部長 設楽 幸広 〔幹部社員〕  

  まず感じるところは、 当社の若い人材を育てる取組みが 「まだまだ足りない」 と感じたのが正直なところです。 今年から当社も新卒採用に本格的に取組み始め、 手探りで進めているところですが、 色々な問題が出てくるだろうとは思っていましたが、 分科会が進むにつれて 「問題が出ないわけは無い」 と改めて思うこととしました。
  私は人と出会うことはひとつの縁だと思っています。 その縁を導けるかどうかは担当である自分次第であり、 今を精一杯頑張らないと会社の将来は無いものだと思います。 今後、 中小企業を取巻く求人環境は、 企業側から若者を選んで採用する時代から、 若者に選ばれる時代へ逆転していく中で、 我々中小企業が貴重な若い力を大切に育て、 将来は、 会社の幹部としてしっかり育て協力し合って、 地域社会から当てにされる企業と成ることが、 私の使命であると確認しました。


第4分科会  佐藤造船所 佐藤 孝明 〔幹部社員〕  

  「経営指針を創る会」 でも助言者としてバリバリのパネラーの方々の 「創る会」 受講前の話 (ワンマン経営、 自信過剰、 無気力) などを聞いて、 ホッとしました。 それに 「創る会」 は戦略をどうするかなど考える前に自分自身を見つめ直し人間として一番大切な考え方の基本を学ぶ場なんだと強く感じます。
  目先のことにとらわれず目的をしっかり持つことの大切さ、 志が大きいか小さいか、 特に中小企業経営者は 「自分の生き方イコール自社の経営」 だと思うので、 自分自身の使命を早く見つけ、 それを今、 携わっている領域で何をしなければならないか、 どう解決すれば良いのか、 ということを考えれば自ずと同業他社との差別化になるのでは、 と思いました。 そう単純なことでもないとも思いますが、 今後も自分が掲げた目的に向かって少しずつでも前進して行きたいです。
  船造りも土台が大切なように、 会社創りも人間としての土台がしっかりしていないと良い会社にはならない、 ということでしょうか。 まだまだ修行が必要です。


第5分科会  泣Aトリエデリス 社長 佐々木文彦 〔経営者〕  

  くずまき高原ファームの鈴木専務理事の報告のなかで特に感じたことは、 地域の豊かさは物質や便利性だけではなくそこに住む人々の生活の充実さと環境の良さであるということでした。 構想に基づいた計画での関連事業の 「拡大」 と 「行動」 と 「実現」 が、 まさに夢のような魅力的な地域づくりにつながっているのです。
  自給率201%の豊かな地域はこころの豊かさにもつながっているようです。 零下20度の北のその地は冬でも熱い心で、 その地域のその自然環境を受けとめて生きる知恵を生み出しています。
  葛巻での生活がどんなものなのかを実際に経験してみたくなりました。
  我が蔵王地区は観光資源、 農作物、 立地条件のいずれも良い環境にありますが、 葛巻のような具体的な地域の未来図がまだありません。 今後は地域の仲間と共に構想力を同友会で養って、 その絵を描きたいと思います。


第6分科会  鰍いのや 社長 相野谷真一 〔経営者〕  

  第6分科会の3人のパネラーの報告を聞き、 「@経営する目的が地域にとって良いことA自社が発展することが地域にさらに良い効果をもたらすことB地域が元気になって人々が生活しやすくなること」 が結果として自社の安定、 自社の成長につながると考えて日々経営することが大事と学びました。
  平野さん (汲ミらの 社長) では、 栗原の若者を毎年たくさん採用して育成し、 全国コンクールに多数入賞しています。 狩野さん (汲烽ソっ小屋でん 社長) では、 栗原でとれる米の消費拡大の為に地元の米を原料とする各種もちの販売に努力されています。 一迫商業高校生との共同でつくった 「米ていら (米でつくったカステラ)」 は本年度みやぎものづくり大賞でグランプリを受賞しました。 若林さん (仙北信用組合 理事長) は、 地域の事業者が元気になってもらう為に融資をする、 経営に苦しんでいる人には親身になって経営改善の相談にのる、 地域を元気にすることが仙北信用組合の使命として日々実践されています。 パネラーの皆さんから、 真の経営のあり方を考えさせられました。



■経営研究集会参加者の皆様へ

 

■経営研究集会に参加して 「私の学び・私の決意」

■来年2月 “春”の沖縄に行こう

 

■県北支部10月例会
■第17期経営指針を創る会
卒業生実践報告
  ■“葉っぱビジネス”の仕掛人・横石知二氏
新春講演会に来たる!
■中同協発行書籍紹介 D