福王代表理事の挨拶に引き続き、 来賓でご出席いただいた大内仁宮城県産業経済部団体指導検査課課長から、 「経営体験の交流こそがさまざまな問題解決の糸口となるとの理念のもと、 共同求人や社員共育の活動、 経営指針づくりなどの総合的な実践に取り組まれることで、 地域経済の発展と雇用の確保に大きな貢献をされております。 わが国の経済は新たな局面に入りつつあることが伺える一方で、 東北地方における改善への動きは緩やかであるなど、 地域差も生じております。 県も昨年、 宮城商工業振興中期行動計画を策定し、 平成18年度富県戦略による宮城の産業経済の飛躍への助走として位置づけ、 積極的に産業経済活性化施策を展開して参ります。 地域の中小企業経営者の皆様のさらなるご活躍によって真に豊かな宮城を実現しましょう」 と期待を込めたことばをいただきました。

きめ細かな学び合いで企業経営に活力を

 総会議事に移り、 議長団には浅野正一氏 ((株)アサノ)、 真壁英一氏 ((株)真壁技研) の二人が選出されました。
  第1号議案【2005年度活動報告】・第3号議案【2006年度活動方針】の提案を五十嵐弘人氏 (マルチプライ(株)) が行いました。
  五十嵐氏は 「昨年8月には岩沼亘理地区が設立され、 全県下できめ細かな学び合い活動が展開されはじめています。 第二に、 16期に学ぶ経営指針づくりが新たな展開を始め、 受講生・助言者を含め、 毎回60名前後の参加者が活発な学びあいを行いました。 昨年8月には全国の第22回中小企業労使問題交流会が仙台で開かれ、 宮城同友会の3人の会員が報告し、 労使が一体となって歩む姿が全国の会員を励ましました。 第三に、 第8期を迎えた同友会大学、 そして第2回社員共育塾における幹部社員の成長が企業経営に活力を与え、 ますます期待が寄せられています。 第4に、 今年2月に新たに地球環境部会が設立、 10月には共生福祉部会 (現準備会) が設立を予定し、 部会活動が宮城同友会の幅と広がりを生み出しているのが特徴です」 と2005年度活動を報告しました。

地域の活力はわれわれの手で

開会挨拶
福王進代表理事


新役員代表挨拶
佐藤隆雄代表理事

 2006年度方針として、 「景気回復が進みつつも、 中小企業にとってはまだまだ厳しい現状です。今年度は 『よい会社と豊かな地域づくりは車の両輪 同友会の風を吹かせよう』 を今年度のスローガンに掲げました。 また、 こういう時だからこそ私たちは会員同士の結びつきを深めようと 『誰も知らない会員をひとりもつくらない』 を“お茶のみ訪問”のスローガンとして掲げ、 積極的に会員訪問を行います。 すでに昨年度から活発に行っている地区の事例では、 役員2〜3人で会員企業を訪問しますと、 当然経営の話や悩みも聞く場面があります。 会社訪問の場が自然に同友会のグループ討論的な様子になっていることに気づき、 同友会ってすごいなぁとおっしゃる方もおり、 また訪問する側にとっても“こんな素晴らしい会員もいるんだなぁ”と改めて同友会の魅力を再認識していただいています。  第二に常に感動ある例会づくり。 同友会の命である“グループ討論”をより深めるためにも、 各支部地区の役員会でグループ長研修会を必ず行ってください。
  第三に専門委員会活動を広めます。 仙台支部では、 共同求人、 社員共育、 経営労働、 組織活性化委員を配置します。 地区会と委員会活動をつなげ、 企業の体質強化に役立てて参ります。 実例を挙げますと、 26社の参加ではじまった今年度の共同求人活動は、 各大学からの期待を集め、 秋には白石蔵王地区でも高校生を含めた合同企業説明会を開きたいと準備中です。 栗原登米地区でも一迫商業高校との連携で地域での高校求人が行われようとしています。 若者の働く場をわれわれの手で確保し、 地域を元気にしようという取組みが学校との共同で進むということは画期的なことです。 社員共育塾や同友会大学を活用した企業の幹部社員づくりも本格的に取組み、 支部地区活動と連携していきたいと思います。   第四に、 これからの活動と農業、 地球環境、 共生福祉 (準)、 女性など部会活動の集大成として、 11/9(木) に経営研究集会を行います。 6つの分科会を設定し、 実行委員をつくって準備をすすめて参ります。 行政・金融・教育関係の方にもこの機会にぜひ参加していただきたいと思います。
  第五に、 “中小企業憲章の学習運動”“地域振興基本条例の学習と制定運動”にも本格的に取り組むなど、 たくさんの課題に挑戦します。 こうした活動を繰り広げながら、 今年度は何としても1,200名会員の達成、 そして2010年・中同協5万名構想に呼応して、 宮城同友会2,000名に挑戦して参りましょう」 と提案、 参加者に呼びかけました。
  続いて、 第2号議案【2005年度決算報告】・第4号議案【2006年度予算案】を青木正氏 (税理士法人青木&パートナーズ)・【監査報告】を小村孝氏 ((株)アートプロフィール)・森照雄氏 (太陽建物(株)) から、 第5号議案【新役員案】を役員選考委員長の小岩正弘氏 (仙台通信機器(株)) が提起、 すべての議案が満場一致で採択されました。
  総会ひきつづき開かれた第1回理事会で、 右表のとおり役員・役割が決定し、 代表理事に佐藤隆雄氏 ((株)ジェー・シー・アイ) を加えた4名体制で臨むことになりました。
  今年度は記念講演・講師に宮ア由至氏 ((株)宮ア本店 社長;三重同友会代表理事) を招き、 「伝統産業を生き抜く 『正統派異端系』 経営〜同友会と共に未来をひらく、 私の経営実践〜」 をテーマに講演いただきました (4ページより講演骨子を抜粋して紹介します)。
  総会終了後の懇親パーティーには、 ご来賓としてご出席いただいた村井嘉浩宮城県知事、 高橋裕仙台市経済局産業政策部長、 大町章杜の都信用金庫常務理事より、 同友会に寄せられる熱い期待をご祝辞としていただきました。




■きめ細かな学び合いで企業経営に活力を

 

■第33回定時総会記念講演

■新入社員共育研修

 

■「同友会大学」 第9期生募集のご案内
■景況調査より 〔 寄 稿 〕   ■お知らせ