仲間とのかかわり合いが変化を生み出す 〜“共育”研修会

 合同入社式終了後、 会場を仙台市太白区秋保のホテルクレセントに移して一泊二日で共育研修会が行われました。 共育研修会のテーマは 「会社を通して自分の生きがい・働きがいをつくるスタート地点に立とう」。
  新入社員“共育”研修会は、 新入社員だけでなく社長も幹部社員も共に学ぶ場でもあります。 だからこそ社長・幹部社員も一緒に参加しようと呼びかけ、 30社89名の新入社員と34名の助言者 (経営者・幹部社員・先輩社員) が参加しました。
私の生きがい働きがい
庄子香奈さん


働くからには楽しく、
自分らしく、一生懸命に
五十嵐弘人氏

  "共育"研修会は4つのレクチャー【コミュニケーションゲーム (仕事を体感するゲーム) 先輩社員の体験報告 マナー研修 総括講義】と3回のグループ討論で構成、 すべて会員の手作りによるものです。
  研修会一日目は、 仕事を体感するコミュニケーションゲームでスタート。 課題 (注文・お客様が求めるものと見立てたもの) をクリアするにはチームワークが鍵となるレクチャーです。 この研修会で初めて顔を合わせる新入社員同士が、 それぞれのグループで試行錯誤しながらチームで連携をとり、 なんとか課題を作り上げようと努力している姿が見られました。
 
  引き続き行なわれた先輩社員の体験報告には、 (株)ジェー・シー・アイ 庄子香奈さん (入社2年目) が立ちました (庄子さんの報告内容は6月号で紹介いたします)。
  「仕事ってどんなもの?」 「先輩たちに今の自分の不安や悩みが分かるの?」 という新入社員の切実な思いに応えるかのように、 庄子さんは 「お客様の要望に応えていくということは大変なこと。 そのとき失敗すること、 つらいこと、 泣きそうになること、 怒りを覚えることもあります。 しかしつらいことと嬉しいことは表裏一体、 それを乗り越えてお客様に喜んでいただけたとき、 この上ない喜びに変わります。 その積み重ねが、 自分を一歩ずつ成長させてくれているのだと思います」 と体験談を語り、 新入社員の共感を呼びました。
  マナー研修、 総括講義と、 全ての講義を通して二日間、 新入社員と助言者がお互いに自分の意見を話し、 聞き、 かかわり合う、 まさに“共育”の場となりました。

  新入社員の皆さんが書いたレポート 『ひとつの大事』 を抜粋して紹介します (誌面の関係上、 全員分をご紹介できないのが残念です)。 新入社員に少しずつの変化、 勇気をふりしぼる姿が見られるたびに、 助言者から 「逆に学ばされた」、 「こちらが全身全霊で接して初めて心を開いてくれた」 という感動の声も聞かれました。
  9月14日には新入社員フォローアップ研修会があります。 半年後、 お互いにより成長した姿で再会することを約束して、 “共育”研修会は終了しました。


新入社員レポートより 〜ひとつの大事

潟Iートパル 斎藤健太
  自分が大事だと感じたことは信頼関係です。
「こいつなら大丈夫!」 「あいつならやってくれる!」
と思われるような仕事ができるようになりたいと思いました。
この研修会は学生の頃とは考え方・行動、 全てにおいて違っていて、 自分の (社会人としての) 甘さを思い知ることになりました。 学んだことを仕事や生活に役立てて立派な大人になりたい。

潟Aイコー 中澤友美
  自分の意見をきちんと述べられることも大事なことだが、 今回の研修では相手の話や意見を聞くこともとても大切なことだと思った。
仕事も考え方も違う人たちの中でさまざまな意見を聞けたのは、 これからたくさんのお客様と接するうえで役に立つと思う。 仕事は厳しいが、 それ以上に難しいのが良い人間関係をつくることだと思う。

潟Wェー・シー・アイ 中川優子
  今回学んだ一つの大事は、 自分から腹を割るということです。
  自分から腹を割って本気になって本音でぶつかっていかなければ相手に分かってもらえない。 しかし本音を話すのはそう簡単ではありません。 嫌われるかもしれない、 対立するかもしれない。 しかしそれを乗り越えなければ、 また乗り越えるための何かを持たなければ本当の信頼関係は生まれないと思いました。
  仕事も、 何となく取り組むのか、 本気で全力で取り組むかによってその後の自分の価値に差が出ると思います。

日東イシダ梶@富山亮輔
  今回の研修で一番学んだことはチームワークです。
  今までは個人個人の能力が高ければ仕事は成り立つのではないかと思いました。 実際、 コミュニケーションゲームをやってみると、 一人一人の能力がいくら高くても、 それをまとめてブロックを完成させることができませんでした。 初めて協力するという意味を考えさせられました。 そしてその問題をグループで話し合ったとき、 いろいろな考え方と視点があるという発見もありました。
鰍さひ鮨 音羽宣行
  人と話すのが苦手な私は、 自分の意見をグループのメンバーに上手く伝えることができませんでした。 しかしこのままでは今後の仕事にも大きく関係してしまうと思い、 思い切って自分の考えていること、 感じたことを一生懸命に伝えてみました。 するとメンバーが私の意見についていろいろな反応を示してくれたり、 共感してくれたりしました。 自分の考えを伝えることで、 自分の考えを理解してもらえることがとても嬉しくなりました。
  それからできる限り自分の意見を発言し、 グループの中で一番発言していた、 と言われるようになっていました。 私は、 自分の意見をしっかり伝えることがこんなに大切だということをここで知りました。

株ェ木澤商店 菅野麻奈美
  (先輩社員の体験報告をした) 庄子さんが、 今の仕事に誇りとプロ意識、 やりがいを持ってイキイキとしている姿を、 とてもカッコいいと思いました。 今まで、 仕事は生活するためにはたらかなくてはならないからとしか思っていなかったのですが、 仕事をするうえで大切なこと、 仕事を通して夢を叶えることができるなど、 いろいろなことを教えていただきました。
  今まで苦労して育ててくれた両親への恩返しも込めて、 庄子さんのように勉強して、 プロ意識をしっかり持ったカッコいい人になれるように頑張っていきたいです。



■これからが人生の本番 〜 合同入社式

 

■仲間とのかかわり合いが変化を生み出す 〜“共育”研修会

■社員共育塾第5講

 

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