No.207(2008年9月号)

どうゆう みやぎ

宮城県中小企業家同友会
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【同友会3つの目的】
●よい会社をつくろう。
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●よい経営環境をつくろう。
発行日/毎月1日発行

第19期 「経営指針を創る会」が修了
「気づいて・感じて・考えて」 そして実践へ!!

 「さまざまな関わりあいの中で、 人が変わるということを実感した。」今回の「創る会」を通して、受講生をはじめ多くの人たちから聞かれた言葉です。
 近年、後継者問題が深刻になっているとおり、今期の「創る会」も後継者の受講生が4分の3を占め、後継者の現状認識の甘さ、意欲の無さ、責任感の欠如など共通した課題があげられました。後継者を受講させたある経営者は、「何年かかってもこの場 (創る会) に出したいと思っていました。皆さんに息子を投げ出した状態でしたが、しっかりした経営者になれるよう親子、夫婦が共に学びあいます。」と感動を語っております。ひとりの人間としての教育(共育)の場であり、事業継承の「かけがえのない場」、後継者育成の場として存在感が示された「創る会」でもありました。
 また、「経営者は何人いてもいい。」今期は19年通して、はじめて幹部社員が経営指針を作成するという特徴も見られました。送り出した社長の器の大きさと、普段から社長と深く関わりあって合意形成がすすんでいたからこそ、できたのではないでしょうか。
 受講生も、先が見えず苦しみながらも、自分との闘いの中で「指針づくり」に取り組み、最後には経営者の責任の自覚が芽生え、労使が一体となり取り組み、どんな問題も全うする覚悟が定まった発表会でした。
 そして、最後に菊地肇経営労働委員長から3つの約束がありました。「@経営指針を必ず継続的につくり続けること。絶対に投げ出さないこと。A来期から修了生として創る会に参加すること。B各地区支部で役員となって5つの柱(@支部地区例会、A共同求人活動、B経営指針の成文化と実践、C社員共育活動、D同友会大学)を実践し、同時に仲間を増やすこと。今日からスタートです。経営は待ったなしです。今まで学んだことを生かし、実践して下さい。」

第19期 経営指針受講生からの感想より

「第19期経営指針を創る会」を受講して


丸平木材(株) 代表取締役専務
小野寺邦夫氏

 「後悔はさせない。 絶対自分の為になる!」
  同友会の南三陸支部の先輩に、熱心に薦めて頂き、そこまで自分の事を考えてくれるのかという有難さで、私は「第19期経営指針を創る会」に参加させて頂きました。創る会に対して何の知識もなかった私は、「自分の洗い直し」 「自分の芯の強化」程度の軽い感覚でのスタートでした。
  第一回の創る会参加後、茫然自失とした自分がいました。何かに気付くとかいうレベルではなく、ただ、頭が真っ白となっていました。第二回には「自分の洗い直し」どころか「何もない自分」となっていました。「自分は何の為に仕事をしているのか?」 「自分及び会社の存在意義は何なのか?」等、今まで「それが使命だから」 の一点で突き進んでいた自分には「なぜ?何の為?」の問いに答えられず、全く何も知らない、頼りない自分が現れてきました。それでも、何とか助言者の方々からの問いに答えようとすればする程、口からはいびつな言葉が出てくるばかりでした。真心が入っていなかったのです。
  私の最大のテーマは「心」だったと思います。「社員の方々、お客様、地域の方々をはじめ、自分及び会社を取り巻く多くの方々との心を通わせた生き方」に気づいたことこそが一番の学びでありました。受講中、修了した際には充実感で晴れ晴れとした自分がいるだろうと想像しておりました。しかしながら、今修了した自分は充実感どころか、やっと学びはじめた気持です。これからが本当のスタートなのでしょう。
  受講で第二創業の気構えが大切という事を学びましたが、自分自身も人間として、経営者として、第二の出発の志で、これからの今この瞬間を真剣に、心のこもった使命感で、社員の為、お客様の為、会社の為、地域の為に邁進していきたいと思います。
  今回の受講において、真剣に心から関わって頂いた助言者の方々、本気で支えて頂いたグループの同期の方々には、本当に感謝の気持でいっぱいです。有り難うございました。

 

「私の人生も役割も、 これからが本番」


(株)サイコー 取締役部長
谷津 武弘氏

 このたび、第19期 『経営指針を創る会(以下、創る会)』を受講するにあたり、私自身3年前に取締役に就任し経営者としての仲間入りをしたわけですが、後継者とならない私が果たして受講していいものか、さまざまな葛藤がありました。しかし私も人生の中盤に差しかかりもう一度自分を見つめなおし、しっかりとした経営者の一員になろうと決意し、当社社長の創業の想いと現在の事業経営、後継者となる常務の将来への想い、将来の計画などを社内的に調整を取りながら、今回 『創る会』 を受講させていただくことにしました。
 当社には以前より作成した経営理念がありました。今回の受講で経営トップでない私がこの理念を変えるのではなく、当社の理念が今の時代に合致するのか、以後継続できるのか、社会や社内でどのように共有できて行くのかを考えながら受講させていただきました。
  受講初日から日を重ねるごとにまだまだ考えの浅い自分に気づいていきました。今まで普通にあたりまえに生きてきた人生の中で身につけてきたもの、これまで仕事を通して蓄積されてきたもの、でもその一つ一つの奥の深さに本当は気づいておりませんでした。今回 『創る会』 を受講し、経営者としての責任感、使命感、会社の存在意義、社会的使命、人間尊重の経営など、まだまだ未熟ながらも実感することが出来ました。今回の受講での学びが今後の人生に大きな影響を与えていただいたことは言うまでもありません。
  社員と話す機会をいただいて話してみると、それは昔に自分が思っていたことでもあり、また現場の一線で仕事をしている社員が、私たちとは違った視点で顧客を見つめ、会社を見つめ一人ひとりが本当に真剣に考えながら仕事をしている。私の役割はどんなことなのか?を改めて考えさせられました。これからが本番と思っておりますので、今後ともご指導をよろしくお願いいたします。
  今回の『創る会』で多くの関わりを持ち真剣に関わってくれた受講生の皆様、本気になって助言していただいた助言者の皆様、送り出していただいた社長、常務、会社の社員の皆様に心から感謝いたします。

今月の内容

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