「さまざまな関わりあいの中で、 人が変わるということを実感した。」今回の「創る会」を通して、受講生をはじめ多くの人たちから聞かれた言葉です。
近年、後継者問題が深刻になっているとおり、今期の「創る会」も後継者の受講生が4分の3を占め、後継者の現状認識の甘さ、意欲の無さ、責任感の欠如など共通した課題があげられました。後継者を受講させたある経営者は、「何年かかってもこの場 (創る会) に出したいと思っていました。皆さんに息子を投げ出した状態でしたが、しっかりした経営者になれるよう親子、夫婦が共に学びあいます。」と感動を語っております。ひとりの人間としての教育(共育)の場であり、事業継承の「かけがえのない場」、後継者育成の場として存在感が示された「創る会」でもありました。
また、「経営者は何人いてもいい。」今期は19年通して、はじめて幹部社員が経営指針を作成するという特徴も見られました。送り出した社長の器の大きさと、普段から社長と深く関わりあって合意形成がすすんでいたからこそ、できたのではないでしょうか。
受講生も、先が見えず苦しみながらも、自分との闘いの中で「指針づくり」に取り組み、最後には経営者の責任の自覚が芽生え、労使が一体となり取り組み、どんな問題も全うする覚悟が定まった発表会でした。
そして、最後に菊地肇経営労働委員長から3つの約束がありました。「@経営指針を必ず継続的につくり続けること。絶対に投げ出さないこと。A来期から修了生として創る会に参加すること。B各地区支部で役員となって5つの柱(@支部地区例会、A共同求人活動、B経営指針の成文化と実践、C社員共育活動、D同友会大学)を実践し、同時に仲間を増やすこと。今日からスタートです。経営は待ったなしです。今まで学んだことを生かし、実践して下さい。」 |