● 「現状を変えたい」 その切実な思いが自分を動かした
【司会】経営指針を成文化されるにあたり、 お三方に共通している宮城同友会 『経営指針を創る会 (以下 『創る会』)』 受講までの経緯についてお聞きします。
【佐藤】同友会に入会してから、 「今まで何をしていたのか」 などを自分に問いかけるようになりました。 この仕事に携わっているのも、 両親や祖父母が命がけでこの仕事を守ってきたからこそと考えるようになり、 自分が今やらなければならないことは何なのか、 自分だからこそ出来ることは何だろうか、 自分たちが思い描いたものを実現できないのは何故なのか、 それらのはじまりは佐藤造船所の生き様を理念として成文化することであると確信し、 『創る会』 を受講しました。
【境】同友会入会とほぼ同時に受講しました。 当時の会社の状況は大変だと思えることが続いており、 トレーラーの全焼事故・社員2名の病気入院。 20年間勤務したベテラン社員が心筋梗塞で倒れたことで大きな支えを失ってしまい、 新しい社員と一緒に会社を作っていくにはどうしたらよいかと悩んでいたときであり、 『創る会』 受講を決めました。
【阿部】2006年秋の経営研究集会に参加し、 『創る会』 を受講されたという報告者の劇的な変化に興味をもったのがきっかけです。 私は大学を卒業して石巻市内の建設会社に20年勤務した後、 独立創業しました。 今までは利益だけを追求しており、 施主・会社・協力業者・自分という四者の間にあるものを損得勘定でしか見ていませんでした。 社員をパートナーと思っていない、 もちろん会話もない、 自分が会社そのものと言わんばかりの姿勢でした。
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