私なりのこだわり
公園の中の自動販売機は全て緑色です。 当初メーカーでは 「お客さんの要望で色を変えることは出来ません」 と門前払い。 オープン半年前になっても決着がつかず、 「条件をのまなければうちの公園では一切自動販売機は置かせない」 という最終結論を出しました。 社長からは、 「たかが自販機にそんなにこだわるな」 と言われましたが、 私は 「いい加減にするのならば計画から一切退きます」 と譲らず、 やっと1ヶ月前にメーカーの了承を貰いました。 また、 園中の連絡用のバイクは全て電動バイクです。 これはエコに対する理念ということで設置させて貰いました。
昨年はお客さんが7万人、 宿泊も1万6千人来て頂きました。 具体的な経済効果ですが、 地域の農家や漁師、 物品購入に払うお金が1,400万、 従業員11名の人件費が3,700万。 そしてパートの3,600名 (延べ年間) には2,500万お支払いし、 7,600万の経済効果を生み出しております。
この会社の株ですが、 53%は村が持っています。 残りの26%は住民の方、 21%は都市部の村の出身者に持って頂いています。 村が作った会社の株を持つということでふるさととのつながりを持ち続けることができます。 都会に出て行った人とのネットワークもでき、 村の営業マンになってもらえるという効果も生み出しています。
また、 これからはグリーンツーリズムの動きが出てくるのではないか、 と思います。 1990年から早稲田大学の学生が、 三度の飯の保証の代わりに、 昼間はパインアップルの収穫を手伝いながら、 夜は地域の伝統行事に参加するという取り組みが現在も続いています。 近年では修学旅行も完全にこの方向へシフト化しています。
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