３月６日 （火） ホテル白萩を会場に、 今年で２回目となる大学・短大・専門学校の就職部担当者との就職懇談会が開催され、 学校側から12校16名、 企業側からは共同求人参加企業・新卒を検討している企業25社が参加しました。
事例報告では日東イシダ（株） 社長 鍋島孝敏氏 （共同求人委員長） が 「新卒採用の継続で会社が変わる～若者が育つ企業づくりの実践～」 をテーマに共同求人活動に参加して会社がどのように会社が変わってきたかについて述べました。
【日東イシダ（株） 社長 鍋島孝敏氏報告 （要旨） 】
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| 鍋島孝敏氏 |
平成８年、 社長に就任し、 同友会の共同求人活動に参加して以後、 計画的に新卒採用を継続してきました。 結果、 現在では、 新卒で入社した社員が全社員 （150名） の半数以上になっています。 そこで起こった会社の変化としては 「①幹部社員の意識の変化」 と 「②社員の定着率」 があげられます。 中途採用ばかり求めていた幹部社員も、 若者を育てていこうという意識に変わってきました。
毎年の各部門計画の中にも新卒も含んだ必要人員が盛り込まれ、 「何を、 いつまでに、 どうするか」 という自主的な目標があげられるようにもなっています。 今、 経営指針書で考えてきた人員計画が、 確実に会社の成長、 社員の成長として実感できるようになりました。
私が合同企業説明会で学生に語りかけていることは 「経営理念」 です。 「わが社が扱っている“秤”の多くは食とゴミを量っている。 われわれの仕事は、 秤を通して日本の食料自給率、 孫の世代の食料自給率まで守っていることにつながっているのだ。 ゴミの計量に秤が利用されているという面からは、 “循環型の社会づくりに貢献している”ということを伝えている」 と、 経営者自らが 「①自社の仕事の価値」、 「②夢・ビジョン」 を学生に語ることにより、 「中小企業で働いてみたい」 と思わせる勝負の場が同友会の合同企業説明会だと考えております。
最後に、 宮城同友会共同求人委員会の念願でもあるインターンシップ・学内講座をいよいよ今年から取り組んでいきたいと語り、 学校と更に連携を強め、 中小企業を身近に感じてもらえる取り組みを進めていくことを確認しました。
【以下、 参加者の感想をご紹介します】
●中小企業はまさに経営者のポリシーあってこそ。 それぞれの特徴を持ち常に必死に頑張っておられる事を学びました。 〔大学〕
●今後は大学の専門科目以外の業種へと進む学生が増えるものと予想しています。 指導していく私たちにとっても、 中小企業の各経営者の方々や目指していく方向性などについて生の声から学ばせていただきました。 〔大学〕
●今回初めて参加しました。 同友会の皆様と日頃から接点を持っていきたいと思いました。 いい機会をありがとうございました。 ぜひインターンシップに取り組みましょう。 〔大学〕
●学生が主体的に行動するということは結果的に自律を促し、 企業はもちろんのこと、 社会全体が明るくなるのではと感じました。 就職担当者として今後も微力ながら学生に何かを伝えていきたいと思います。 〔専門学校〕
●企業家の理念を語りかけることの大切さを改めて痛感しました。 〔専門学校〕
●社長の理念で企業は活きていくものなのですね！ 〔専門学校〕
●継続的に新入社員を採用し続けることの大切さに改めて気づきました。 〔企業〕
●現場からは新卒より中途採用の方が良いとの進言もあり、 その方向へ向かっていましたが、 鍋島社長が話された 「自社のカラーに合う人材をつくっていく」 との意味から今後は変わっていくつもりです。 〔企業〕
●現場での実践を踏まえてのお話は説得力がありました。 「共に育つ」 を実践されてきましたことに敬意を表します。 定期採用の為に新事業を創出するという考え方は素晴らしいと思いました。 今後も仙台の発展と人材育成の為にご活躍いただきたいと思います。 〔企業〕
●人は命令では動かない。 だからこそ自社の取組みに共感・共鳴してくれる人材を求めている。 わが社も採用試験を前に企業訪問をしてくる学生には自社のありのまま （理念・使命・業務内容・先輩社員の成長・今後の企業の展望や課題） を伝えています。 すべてのスタートはそこからだと考えております。 〔企業〕
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