気づいて、 感じて、 考えて、 実践 !!
〜 部会活動活発化 〜

農業部会 田植え体験交流会 4度目の 「田植え体験交流会」 開かれる 

五月晴れの5月21日 (日)、 大崎市鹿島台のはたやま農園代表・畑山fさん (泉地区会員) の田んぼで農業部会恒例の 「米づくり塾 田植え体験交流会」 が行われました。 畑山さんは稲作のほか、 小ねぎなどのハウスも営む地域のリーダーです。吉田川の堤防沿いの会場は鹿島台、 大郷、 大和町の眺望が開ける豊かな水田地帯にあります。4年目ともなると毎年参加のベテラン組もおり、 3組の親子参加を含めた20人は初参加のお子さんまで多彩です。 最初は田んぼのみずすましやおたまじゃくしのめずらしさに奇声を上げていた子どもたちも、 次第に苗の青い穂が水に揺らぐのを見ると気持ちが弾み、 面白そうに植えはじめます。 最年少の4歳の斎藤黎欧(れお)ちゃんも大人と一緒のスピードで植え、 あっという間に3反部の田植えは終わりました。 お昼は吉田川の堤防にあがって植えた田んぼを眺めながらの昼食。 畑山さんの奥様と地域の方々がつくってくれた手づくりの味噌汁をご馳走になりながら、 水害とたたかって農業を守ってきた地域の歴史の一端を伺いました。
  10月には稲刈りを行います。 どなたでも参加できますので奮ってご参加下さい。


地球環境部会例会 信念を持って行動しよう! 地球環境問題は身近なところから 

地球環境部会にとって、 2月の設立総会後初の例会となる部会例会が、 6月8日 (木)、 エルソーラ仙台を会場にして開催されました。 今回の講師は、 同友会大学でも人気講師の岩手県立大学助教授の山田一裕先生。 山田先生からは 「持続可能な地球、 社会をつくるために」 をテーマに、 企業の社会的責任と役割は何か、 私たちが参画できる可能性はどこにあるのかなどを問題提起いただきました。 地産地消に積極的に取り組む各地の元気な取組みなども、 図や表で示しながらわかりやすく紹介いただきました。
  参加者からの 「私たちはまず何から取り組むべきなのでしょうか?」 という質問に、 山田先生は 「われわれは“便利な社会は本当に豊かな社会なのか?”と今一度問い直してみることが大切です。 貧しくとも豊かに生きる価値観への転換をする必要性があるのではないでしょうか。 環境問題取り組むには信念を持って行動することが大事です。 風化させないためにも情報を共有し、 市民レベルの買い物でも身近なところから要求・選択をしていくことが大切なのです」 と話しました。
  例会にはゲストも参加、 「皆さんと一緒に学びたい」 とその場で入会していただきました。 部会の輪も広がりつつある地球環境部会。 今後も積極的に活動して参ります。


共生福祉部会準備会例会 今を共に生きている仲間として 

共生福祉部会準備会は、 「障害の有無に関わらず、 共に生きる社会づくりをめざして」 10月の設立に向け、 準備例会を重ねています。
  5月15日 (月)、 滋賀同友会より社会的事業所スラッシュ・レゾー代表の米澤大氏を招き、 「いちばんたいせつなもの」 をテーマに例会を開催しました。 「不良・非行少年だった」 と自らの過去をふりかえる米澤氏の人生を大きく変えたのは、 職を求めてたどり着いた障害者福祉施設で出会った人たちのやさしさでした。
  その後、 自身と障害者3人で喫茶店を始めようと職安に募集を出すと6人から応募が!しかし3人に絞ったら、 断られた人はどうなるのだろう…米澤氏は赤字予算覚悟で6人を採用しました。 その後さまざまな方々との出会いとアドバイスを得て、 文具販売、 農産物の生産・販売、 琵琶湖で捕獲された外来魚の回収など、 新しい仕事づくりに取り組んできました。
  琵琶湖の外来魚回収は、 ドライバーは高齢者、 助手席には知的障害や精神障害の方が同乗、 2人のチーム体制で7時間半かけて琵琶湖を一周します。 ここで回収した魚は堆肥化され自社農園で野菜をつくる肥料となります。 高齢者や障害者の雇用だけでなく、 循環社会の取組みとして、 行政の担当部署に相談を持ちかけ、 横断的に予算化・事業化してもらいました。 「同友会や仲間たちからもらった知恵を形にしたもの。 “何かしてあげる”のではなく、 “彼らの人生の一期間を同行する”という気持ちで向き合っています。 だから本気で笑いあい、 時には本気で叱る。 それで初めて“共生”ということが言えると私は考えています」 と米澤氏。 講演終了後は、 参加者 (会員・ゲスト・行政・親) がそれぞれの立場から意見交換を行い、 活発な討論の場となりました。
  7月には岩沼養護学校を、 8月には障害者雇用に取り組む会員企業を訪問予定。 現場を自分たちの目で見て、 知って、 できることから一つ一つとりくんでゆく活動を大切にしていきます。


女性部会総会 女性部会総会 “わたげ”が自らの力で社会に飛び立つとき 

5月17日 (水)、 仙台市福祉プラザにて女性部会総会が行われ、 32人の会員・ゲストが参加しました。 総会の記念講演にお招きしたのは、 引きこもりと呼ばれる若者たちの自立を支援している【わたげの会】の理事長・秋田敦子氏。 講演では、 引きこもりの若者たちが自分らしさと自分への自信を身につけて社会に巣立っていく (この若者たちを、 わたげの会ではタンポポの綿毛に例えています) 背景と過程を語っていただきました。
  「わたげの会を開設して10年になります。 私はずっと音楽を通してボランティア活動をしていて、 その経験がわたげの活動基盤になっています。 ボランティアをしながら実感したのは、 人は死ぬ間際まで人であること。 人がイキイキと生きるためには家族だけでなく、 いろいろな人たちのネットワークの中で、 一人に対して常に誰かがサポーターとなり手を差し伸べることが必要なこと。
  ですから、 引きこもりは親だけがつくっているのではありません。 社会全体で作り出しているのです。 子育てのマニュアル化。 人間関係が上手く作られず一人ぼっちになりがちな環境。 自分は周りの人と違うのではないかという比較と不安。 ゆえに相手の自分に対する評価に過敏になって、 ますます人と会うのを避けていくのですね。
  そういう比較社会、 マニュアル社会に敷かれたレールの上で、 親たちは“一流学校に入って一流企業に入ってくれればそれでいい”と思ってしまったのです。 その象徴が大学です。 “一流大学さえ合格すればその先はなんとか開ける”。 社会が引いたレールの先に向かう途中で、 ガソリンが徐々になくなっていく。 すっかり空っぽになった子どもが引きこもりになってしまうのです。 突然変化したように親たちには見えるから、 引きこもった子どもに親たちは自分の焦りだけを伝えて“そんなことじゃダメだ”といった言葉をかけて問題児扱いしてしまう。 その焦りは引きこもりをますます長引かせてしまうのです。
  ガソリンを満たしてあげるには、 子ども自身が苦しい心境にあることを理解してあげること。 その子どもの存在そのものを認めてあげること。 周りの人と関係をもてる環境をつくってあげて引き出しをたくさん作ってあげること。 それは個人だけでは不可能で、 やっぱり地域という存在が必要です。
  働くことには自立や生きる術を身につける力があります。 大人が“何とかなるさ”ではなくて“何とかやっていこう”と前向きで元気な行動を起こして、 自ら“やりたいなぁ”と思えば体が動く姿を、 大人がまず子どもたちに見せてあげてほしいと思います。」



■白石蔵王地区5月例会

 

■気仙沼本吉支部例会

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■同友会
支部・地区役員の為の「研修会シリーズ」